帯状疱疹

帯状疱疹たいじょうほうしん

身体の左右どちらか一方(片側性)に、まずピリピリと刺すような痛みが出現し(先行痛)、これに続いて赤い斑点(はんてん)と小さな水ぶくれが帯状(おびじょう)にあらわれます。まれに発疹が広範囲にみられることがあります(汎発性帯状疱疹)。

皮膚炎イメージ画像

原因

帯状疱疹は、身体の中に潜(ひそ)んでいたヘルペスウイルスの一種、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスによって起こります。水ぼうそうにかかったことのある人なら、誰でも帯状疱疹になる可能性があります。一般的な合併症として、発熱や頭痛がみられることがあります。顔面の帯状疱疹では、角膜炎や結膜炎などを起こすことがあります(眼科もあわせて受診していただくようご紹介する場合があります)。
まれに耳鳴りや難聴、顔面神経麻痺などが生じることがあります(ラムゼイ‐ハント症候群)。

お薬アイコン

通常、皮膚症状が治ると少し遅れて痛みも消えますが、ピリピリするような痛みが比較的長期間持続することがあります(帯状疱疹後神経痛)。急性期の炎症によって神経に強い損傷が生じたことによって起こります。治療開始が遅れるほど生じやすいと言われています。

治療について

治療は、抗ヘルペスウイルス薬の投与が基本となります。ウイルスの増殖を抑えることにより、急性期の皮膚症状や痛みなどをやわらげ、治るまでの期間を短縮します。治療開始が早いほど合併症や後遺症を抑えることも期待されます。必要に応じて、急性期疼痛に対して消炎鎮痛薬が使われたり、帯状疱疹後神経痛が強い場合は神経伝達物質の放出を抑える薬を使います。難治の場合は神経ブロックという治療が行われることがあります(ペインクリニックへご紹介いたします)。

 抗ヘルペスウイルス薬は、効果があらわれるまでに2~3日程度かかります(薬の機序としてウイルスのコピーを抑制し、増殖を抑えることで症状の進行を止めますが、飲み薬を開始した時点で既に増えていたウイルスの分の症状が出てくるためです)。服用してすぐに効果があらわれないからといって、服用量を増やしたり、途中でやめたりしないで、指示通りに服用してください。
抗ヘルペスウイルス薬は、発病早期に服用を開始するほど、治療効果が期待できます。帯状疱疹の特徴的な症状を自覚したら、できる限り早く医師にご相談ください。  

インフォナビ
インフォナビ