乾癬
乾癬かんせん
乾癬は皮膚の炎症症状を伴い慢性の経過をとる病気です。
「かんせん」という名前から「人から人にうつる」と誤解されやすいのですが、他の人に感染する病気ではありません。頭皮や髪の生え際、ひじ、ひざなど比較的外からの刺激を受けやすいところに出やすいという傾向があります。典型的な症状は、皮膚から少し盛り上がった(浸潤・肥厚)赤い発疹(紅斑)の上に、銀白色のフケのようなもの(鱗屑)がくっついてポロポロとはがれ落ちます。

原因
乾癬の原因についてはいろいろな研究が進んでいますが、まだ完全には解明されていません。乾癬になりやすい体質があり、そこに感染症や精神的ストレス、薬剤などのさまざまな要因が加わって発症すると考えられています。糖尿病や脂質異常症(高脂血症)、肥満なども影響するといわれています。

乾癬はコントロールを継続する必要がある病気です。お薬による治療を完全になくすのは難しいですが、最近はさまざまな治療方法が開発されて、症状がほとんどない状態にすることも可能になっています。
また薬による治療だけでなく、食生活を見直す、体重を少し落としてみる、たばこをやめる、などの生活習慣の改善でも治療の効果が現れやすくなったり、乾癬の症状そのものが良くなったりするともいわれています。
治療について
治療として従来から塗り薬や光線治療が行われてきました。中等症以上の方では免疫を抑える飲み薬も使用されますが、古いお薬では長期の内服で肺や肝臓、腎臓の機能障害を生じたり、腫瘤を生じたり(免疫抑制剤関連リンパ増殖疾患)することがありました。最近ではそういった副作用の出にくい新しい飲み薬や、注射薬(生物学的製剤)が登場し、既存治療よりも高い効果を得られています。
ただしこれらの治療を受ける場合は、治療開始前および治療中に定期的にレントゲンや採血検査が必要です。また、従来の治療よりも高額な治療になりますが、費用負担を減らす仕組み(高額療養費制度など)もありますので、導入前にはご説明をさせていただくようにしております。
※当院は生物学的製剤使用承認施設の認定を受けており、導入・維持投与が可能です。