白癬(水虫)
白癬(水虫)はくせん
白癬は、カビの一種である皮膚糸状菌(白癬菌)が皮膚の表面、爪、毛に感染することによって引き起こされます。

原因
皮膚糸状菌の感染経路は接触感染です。
ヒトやペットから住環境に落ちた菌が床、足ふきマットやスリッパなどを介して主に家庭内で間接的に感染するケース、柔道などの格闘技で皮膚同士が接触する、手の白癬などから自分の体表を触って広げる、あるいはペットなどに直接接触して感染するケースが挙げられます。
白癬は菌が感染する部位によって、また個人の免疫や局所の皮膚の状態によって症状が大きく異なり多彩です。
白癬の中でもっとも患者数が多いのは足白癬(いわゆる水虫)で、国民の4人に1人が足白癬を罹患していると推測されています。足の指の間、足の裏、かかとなどに感染し、発赤、小さな水疱や角質の剥がれ、びらんが現れます。かゆさはさまざまで悪くなるときに強いかゆみを伴う一方、まったくかゆみがない場合もあります。
手にも同様に手白癬が生じることがあります。四肢から体幹、顔面に発症するものは体部白癬(いわゆるたむし)、股を中心に生じたものは股部白癬(いわゆるいんきんたむし)といいますが、赤い皮疹が輪になって周囲に広がり、真ん中はしばらくすると少し治ってくることがあります。これらはいずれも強いかゆみがあります。
頭の白癬(いわゆるしらくも)はあまりかゆみがなく、フケが出たりその部分の脱毛が生じたりします。頭では時に急に膿んできて強い痛みが出たり、頭頚部のリンパ腺が腫れて痛んだりすることがあります。

そのほか、足や手白癬から爪に広がって爪白癬になる場合があります。爪白癬では爪が白色や黄色に濁って見えるようになります。
爪白癬が進行すると、爪の厚みが増し、ぼろぼろになって崩壊していきます。爪が分厚くなると靴などに押されて痛みが出ることがあります。
治療について
診断は皮膚表面の角質、爪、毛など白癬が疑われる部位の組織の一部を削り取り、顕微鏡を用いた真菌検査を行います。
基本的に皮膚糸状菌に効果のある抗真菌薬の外用剤を患部に適切に使用することによって改善します。足のかかとなど皮膚の角質が厚い部分に生じた場合や体の広範囲に生じて十分な外用ができない場合、爪・毛に感染した場合は塗り薬だけでは効果が不十分なことが多く、抗真菌薬の飲み薬が必要になることもあります。